特集 今できる限りの質の高いサービスを—武生市にみる保健所と市役所の連携から
手記
つくし会の発足2年目に思うこと
寺尾 憲子
1
1つくし会
pp.847-848
発行日 1979年11月10日
Published Date 1979/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207876
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オーイと声を返した我が子
先日,小学校の小遠足で,若須ケ岳という山へ登った。
頂上までは,約3kmの道のり。1年生の私の長男は,情緒障害(自閉傾向が強い)という心の病気のために,入学以来,私と毎日いっしょに学校へ通学している。そして,この日も私は,彼と共に頂上をめざすことになった。予想以上につらい道のりで,1年生から6年生まで,最初はきちっとなっていた列も,山へ登るほどに入り交じってきた。ふだん歩きなれていない私は,半分も行かないうちに,足はひきずるように重く,子供より先にへたばりそうになっていた。
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