特集 今できる限りの質の高いサービスを—武生市にみる保健所と市役所の連携から
座談会
ひたすらに障害児のしあわせを追い求めて—自然に張られたサービスのネットワーク
寺尾 憲子
1
,
山本 静江
2
,
河崎 一意
3
,
熊谷 晶子
3
,
西尾 とえ子
4
,
藤下 ゆり子
4
1つくし会
2武生市南小学校
3武生市役所
4武生保健所
pp.835-846
発行日 1979年11月10日
Published Date 1979/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207875
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障害児と取り組むきっかけは
藤下 今日は,つくし会の会長さん,それから南越地区の情緒障害児の訪問指導教師として御活躍いただいています南小学校の山本先生。山本先生は,情緒障害児の支援をしていくのには学校へ入ってからでは遅過ぎる,どしても保健婦だけでは支援できんというところで,つくし会……お母さん方の集まる場で,私達保健婦と一緒になって御活動願っている先生です。
現在,武生市には熊谷保健婦さんほか4人保健婦さんがおいでになりますが,10年前の市に保健婦さんがいらっしゃらない前の保健婦活動と現在とでは,保健所保健婦の業務内容が少し変わってきたのではないか…。最初は自分の業務の枠から出るというところに抵抗を持っている時もありましたけれども,3歳児健診や乳幼児健診で発見された人達の中で,放置されているような人に,ほっておけないとみんなして問題を考え,いろいろ模索しながら,障害児を中心とした自分達の仕事を広げていったんじゃないかと思うんです。
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