--------------------
TALK・トーク・とーく
利根川 都子
1
,
甲斐 聖
,
安倍 里江子
2
1元神奈川県松田町
2朝日新聞社健康管理室
pp.438-439
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207749
- 有料閲覧
- 文献概要
「はい」と「いいえ」のすきま
保健婦の仕事をやめて,もうすぐ2年になる。そんなになるというのに,まるで昨日のことのように仕事を思い出す。仕事をする側だった私が,その仕事であった健診などを受ける側になったからである。
長女は,2歳をすぎたが,まだはみがきをいやがる。きれいに磨ける日が3日も続くとこんどはいやがって,コチョコチョとやってすませてしまう日がまた続く。私は在職中,1歳6か月健診(以下健診とする)で保健指導をしていたが,「はみがきをしていますか」の問いに「いいえ」と答えた人はほとんどいなかったと記憶している。あれはどういうことだろう。もし今,娘がこの質問に答えるとしたら「はい」だろうか。「いいえ」だろうか。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.