特集 いま私たちに求められているもの
随想/私にとってのこの一年
保健所勤務,さいごの年
平野 秀子
1
1東京都葛飾区水元保健相談所
pp.1059
発行日 1987年12月10日
Published Date 1987/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207440
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看護婦になって44年の年月が流れ,今年最後の年を迎えました。看護婦になりたての頃,私の故郷,和歌山でも,山村をかけめぐり活躍している保健婦の話を聞いたことがありました。"なんていい仕事をしているんだろう。私もやってみたい"と思いました。私は間もなく召集され,戦場で救護活動に参加し,昭和33年帰国しました。そして昭和39年,やっと念願の保健婦になることができました。
昭和57年5月,葛飾区に4つ目の保健相談所が,葛飾区北端の水元地域に開設され,私の保健婦として最後の勤務場所となりました。この5年間をふり返ってみて,心に残ることの一つに,ダウン症児をもつお母さんたちとの出会いがあります。
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