連載 私がリハビリテーション看護に魅かれる理由・5(最終回)
『痛み』を原動力に
髙橋 朝子
1
1東京都リハビリテーシヨン病院看護科
pp.374-377
発行日 1996年4月1日
Published Date 1996/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905068
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後悔はつきない
ワープロの文字が涙でにじんでしまう.転院してからの彼のことを書こうとすると,涙腺がゆるむのにはまいった.
転院先の老人病院で,彼は12人部屋の廊下側のベッドにいた.ひと目で最悪の状態を感じとった私は,挨拶もそこそこに「どう?」と聞いた.「ぜんぜんだめだよ.ずっと寝たままだ」と彼.高さ調節のできない高いベッド.これでは1人で車椅子への移乗はできない.
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