連載 住宅問題と保健婦・1【新連載】
住まい方への支援(1)—「家」は多くの事を語りかける
池島 美智子
1
,
岩本 百里
1,2
,
久我 一代
1
,
林 恵子
1
1住宅問題研究会
2荒川区荒川保健所
pp.440-443
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207170
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密集した住宅
目差す家は小さな露店も出ている商店街を少し入った住宅密集地にあった。一戸建の木造2階建。数年経た中古建売を2〜3年前に買ったという。家族は肉屋手伝いの夫30歳,妻27歳,子供は生後40日目の3人である。
1階は6畳と3畳の台所と風呂場。2階は6畳と4畳半。隣の家とは隙間がない程ピッタリとくっついている為,日当たりも風通しも悪く,昼間から電灯をつけておかなければならない薄暗さである。特に1階は全く日が当たらず寒いので,ほとんど2階で過ごすということであった。
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