暮らしと保健婦・北海道
アキアジ(鮭)と保健婦
小島 ユキエ
pp.262
発行日 1986年3月10日
Published Date 1986/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207139
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オホーツク海,太平洋,日本海に囲まれた北海道の沿岸に面した市町村は漁業を基幹産業としている。なかでも鮭はその水揚高において首位の座を占めている。鮭のことを北海道では「アキアジ」と呼ぶ。6月ごろから12月いっぱい漁民はアキアジ漁に稼働するが,最盛期は何と言っても夏から秋。そのためアキアジと呼ばれるようになったとか。
獲る漁業から育てる漁業に変わり,人工ふ化して河川に放流された稚魚の群はやがて大海に出て回游して3〜4年,全長90cmもの成魚となったとき,産卵のため,かつて放流された河川を求めて帰ってくる。
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