暮らしと保健婦・北海道
保健婦と羆(ヒグマ)
小島 ユキエ
pp.258
発行日 1986年3月10日
Published Date 1986/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207137
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日本列島の中で「ヒグマ」が生息する地域は北海道だけである。体長2.8m。体重780kgのヒグマは力もあるが知恵もある。
よく牛馬が襲われるが,倒す相手の習性を心得て攻撃をする。馬は鬼科の動物なので,行った道を戻る習性がある。そこでヒグマはまず一撃し,悲鳴を上げて逃げる馬を見送り,戻ってくる馬をまた一撃,を繰り返すが殺してしまわず,息も絶え絶えの馬の前足を両肩にかつぎ,馬自身の後足で歩かせて山に運ぶ。自己の労力の省力化をはかるという。
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