発言席
住民の声が聞こえますか—聞き過ごしていた私の反省の記
山口 恵利子
pp.409
発行日 1985年6月10日
Published Date 1985/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207004
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私が保健婦さんの仕事を知ったのは,生活改良普及員の仕事に就いた時でした。私が担当することになったH町では,以前から保健婦さんと普及員とが連けいした地域活動がすすめられていました。
H町の保健活動で心をうたれたのは,予防接種のことでした。よく集落ごとには予防接種が実施されていますが,そこでは駅前に臨時の診療室を設け,通勤帰りの人たちにも予防接種が受けられるように配慮されていました。また,各集落で赤ちゃん相談が開催されますが,定例的に開かれる赤ちゃん相談が,グループ仲間の活動のようになり,その集まりでは普段なかなか言えない悩みがだしあえるようにまでなっているのです。
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