講座
保健婦の立場から住民検診の反省—事後措置活動を中心として
降旗 和子
1
,
田中 とめ
1
,
武田 貞子
1
,
南 好子
1
,
丹生附 きくえ
1
,
左地 敏子
1
1大阪府池田保健所
pp.23-26
発行日 1958年8月10日
Published Date 1958/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201697
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はじめに
これまで結核住民検診について受診率を高めるためにはどうしたらよいかなどについて報告が行われました.又受診率は逐年的に向上しており,100%に近い成績を得ている市町村もありますが全国的に言つた場合特に大都市及びその周辺都市ではまだまだ低率であります.然し乍ら受診率を高めるための方法は既に検討されつくしており,今後集団検診を具体的に実行に移し,発見された患者並びに要注意者の管理,指導等の問題を如何に解決して早期発見と早期治療の効果をあげてゆくかにかかつております.
従来受診率の向上に多くの努力が払われているに抱わらず,それ以後の措置,即ち要精検者と要医療者がどうなつているかについては,余り検討されておりません.私どもは管内池田市の行つた住民検診について,これらの事後活動から興味ある事実を知り得たので,そのあらましを報告します.
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