特集 第16回自治体に働く保健婦のつどい集録
草の根の活動を保健婦の手で
―実践講座―保健婦の歴史を綴ろう
野村 清子
1
1札幌市西保健所
pp.591-601
発行日 1984年7月10日
Published Date 1984/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206861
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助産婦として出発
私は明治44年7月17日生まれで実際に保健婦活動に入った時は,もう32歳になっていました。
昭和7年の日本放送協会の事業として,全国各地に健康相談所が設置されました。医師,保健婦などの専門家による保健指導が結核を中心に行われる一方,昭和6年満洲事変以後の国防力増強という時代の要求から,国民体力の向上,出生の奨励が叫ばれました。各種の保健指導施設が都市に集中していたものを,農村をも含めた全国的な規模において,組織的に国民の体力の向上が,いろいろな施設で行われるようになってきました。
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