特集 生活の実態に迫る実習を
静岡県立厚生保育専門学校保健学科の試み
現場と学校が一体化を目指した演習指導体制の確立と学習効果
諸井 とみ江
1
,
森口 育子
1
,
杉山 郁子
1
,
三輪 真知子
1
,
三田 訓子
1
1静岡県立厚生保育専門学校
pp.665-681
発行日 1983年8月10日
Published Date 1983/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206717
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はじめに
当校では,住民の健康を守り育てていく実践者を育成するために,公衆衛生看護論の中に地域保健活動演習〈以下"演習"と略す〉を位置づけ,"地域住民の健康問題発見から,対策樹立までの過程"を15年間実施してきた。この経過の中で,昭和55年度は演習形態の改革期であった。それまでは県内1か所(1町村レベル)を演習地区として,学生全員で演習を展開してきた。しかし,その演習地区を昭和55年度は県内17か所(県内16市町)に,昭和56年度は8か所(県内7市)に分散し,実習地区と同一地区にした。このように演習地区を変更した背景については前編"静岡県の保健婦教育の変遷"でも述べたが,要約すると次のとおりである。
1)昭和54年度から学生定員が40人となり,学生全員が1つの演習地区で主体的に学習をすることが困難になった。
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