活動報告
茅ヶ崎保健所の老人保健活動—ねたきりのお年寄りに"青い空と青い海を見せよう"を実施して
金沢 秀子
1
,
畠中 晴美
1
,
小沢 さよ子
1
,
岩本 光
1
,
福留 スミ子
1
,
中出 和子
1
,
小川 副代
1
,
山田 悦子
1
,
小松 由美子
1
,
山沢 薫
1
,
松下 和代
1
1神奈川県茅ケ崎保健所
pp.390-395
発行日 1982年5月10日
Published Date 1982/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206522
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お年寄りの生の声を契機に
"ねたきりのお年寄りに青い空と青い海をみせよう"というタイトルは,私達保健婦にとって心打つ響きがあった。それは日常の保健婦業務の中で,老人家庭への訪問など,はりつめた緊張感をもってあたっても,暗い気分をぬぐいきれない側面があったからでもある。
当県の保健所においては,昭和49年度から老人保健対策事業を開始した。当所においてもこれを受けて,1)健康老人への健康管理と教育活動,2)ねたきり老人の家族への看護支援,3)ねたきり老人への家庭訪問,という3本の柱をたてて,活動を展開している。しかし,こうした対象者への日常生活の積みあげも,この基底感情と連鎖してとかく陰うつになりがちであった。
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