海外論文
PUBLIC HEALTH NURSING: The Nurse's Role in Community-Based Practice―公衆衛生看護:地域に基盤をおいた実践活動における看護婦の役割
Rheba de Tomyan
,
波多野 梗子
1
,
小泉 明
2
1日本女子体育大学
2東京大学医学部公衆衛生学
pp.998-1007
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206446
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公衆衛生看護Public Health Nursingという用語は,看護の専門職によってその大部分が地域保健看護Community Health Nursingという用語におきかえられてきた。なぜならば,公衆衛生看護という用語のうちの"公衆衛生"Public Healthは,さまざまな集団に対する保健医療サービスの提供の中で,公的な機関Government bodyで働く人々の活動を指すものとして,多くの人々に用いられてきたからである。今日では,公的でない多くの機関・団体non-government groupが保健医療サービスの提供を行っており,地域保健看護婦は公的機関および地域内のきわめて多様な場面で働いている。それはたとえば,移民農業労働者のキャンプから,すべての形の病院におかれた救急外来のクリニックにいたるまでの多様性を持っており,この理由から地域保健community haelthという用語の方が,公衆衛生という用語よりも看護のしごとについてより多くの内容を示している。
社会の保健医療ニードの変化は,また保健医療サービスの変化をも必要としている。その1つの結果は保健医療サービスの提供における看護婦の役割の拡大であった。公衆衛生の実践活動が広汎な目的を持つにともなって,地域保健看護にはその目的として,地域社会全般についての健康の改善がある。
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