特集 老人・成人をめぐる保健婦活動
学生レポート
回復意欲のない脳卒中後遺症患者のケアを通して援助を要するニードを考える
瀬川 明子
1
1徳島県立看護専門学校保健婦助産婦科第6期
pp.934-937
発行日 1981年11月10日
Published Date 1981/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206435
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1.はじめに
今日,我国の人口が老齢化していくにつれ,さまざまな老人問題が問われるようになってきた。
昭和43年の高齢者実態調査(昭和54年度国民衛生の動向より)によると,老人の健康状態は,65歳以上で元気な者は58.4%であるが,疾病,傷害,老衰等で半年以上床につききりのもの,いわゆる寝たきり老人は4.3%と推計されている。(表1)寝たきりの状態になった場合には,食事,洗面,排泄等の日常生活に支障のあることが多く,それが老人自身はもとより家族にもたらす肉体的,精神的負担は,はかり知れないものがある。
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