調査報告
乳児湿疹と栄養方法に関する一考察
大塚 孝子
1
,
塩浦 栄子
1
,
勝 美知子
1
,
保健婦一同
1
1東京都渋谷区保健所恵比寿保健相談所
pp.222-225
発行日 1981年3月10日
Published Date 1981/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206357
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はじめに
昭和50年,当保健所における3か月検診では,異常所見の半数を皮膚疾患が占めており,保健指導の大半を湿疹の処置に費やしていた。これらの湿疹は,母乳栄養児に比較して人工栄養児の方に高頻度に出現しているのではないかという疑問が生じてきた。当時,湿疹と小児ぜん息との関係もとりあげられ,人工栄養が出生後のアレルギー体質のきっかけになると言われていた。そこで,単に湿疹の手入れというだけでなく,将来のアレルギー症状発症の予防をも考えた指導が必要と考え,3か月までの栄養方法と湿疹の出現状態の調査を行ったので,その結果を報告したい。
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