活動報告
入院後死亡した主婦の分裂病患者
小山 泉
1
1岡山県倉敷南保健所
pp.555-559
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206272
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
精神障害者への援助は,本人に病識がないだけに大変むずかしい。この事例のように小さい子供をもつ主婦の場合,家庭療養が可能であればよいがそれができない場合は症状があるままに育児を行うことになり,成長発育途上の子供らへの影響が大きいことを考えなければならない。これはそうした事情もふまえて援助が行われた例であるが,入院3日目に急死となり,周囲のものは大変ショックを受けた。はたして保健婦の行った援助は本人にとってどうであったのか,過ぎさったことではあるが,援助過程をふりかえり考えてみたいと思い取り上げた。
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.