座談会 住民に支えられたシステムの中で……
ねたきりの人もともに生きているんだ!—訪問看護婦がつかんだ看護のすばらしさ
鎌田 ケイ子
1
,
鈴木 タケ子
2
,
西脇 ミサ子
3
,
山沢 紀節子
4
,
中塚 浅野
5
1東京都老人総合研究所
2東京都杉並区
3横浜市旭区
4横浜市磯子区
5東京都板橋区
pp.186-202
発行日 1980年3月10日
Published Date 1980/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206225
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地域のニードに対応する施策として施行されたねたきり老人への訪問看護制度は,東京都の区部や横浜市のような大都市の中で,着実に根を降ろしていっているようである。このことは現行医療制度のもと,地域の中で病者を抱えた家族がいかに岬吟しているかを如実に物語って余りある。施策としては久しぶりのヒットであり,福祉退行の風潮の中で,決して消してしまいたくない深森の灯である。関係者のいっそうの努力を切望して止まない。
さて,本座談会は昨年8月の本誌特集"老人問題と保健婦活動"を受けて企画された。訪問看護活動を保健婦の目を通してみつめた前回の企画に対して,本座談会は,施策にのって新たに地域に登場した訪問看護婦の実体験を中心に,内側から訪問看護活動をみつめることに主眼を置いた。
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