特集 保健所と市町村の連携を求める中で
小矢部市におけるリハビリテーション事業と保健婦活動
小矢部保健所におけるリハビリテーション事業の取り組み
長井 洋子
1
1富山県小矢部保健所
pp.170-176
発行日 1979年3月10日
Published Date 1979/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206092
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1.はじめに
近年,日本人の平均寿命は延び人口構造の老齢化が急速にすすんできた。それに伴い高齢化社会における保健医療対策が問題となってきている。特に老人病のなかでも脳卒中後遺症のような長期にわたる障害では"ねたきり老人"となるものが多く,この脳卒中事故発生をできる限り減少させたいというのが今日の公衆衛生上の大きな要請である。
富山県小矢部保健所管内の脳血管疾患による死亡率は昭和30年代から高く,昭和43年は全国156.7,富山県206.2,管内282.2(人口10万対)である。また,管内には脳卒中患者の臨床から社会復帰にいたるまでの一貫した適切な施設がなかった。
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