活動レポート
保健所における乳房相談事業の取り組み
櫛谷 三郎
1
,
山崎 イト
2
,
塚野 和子
2
,
佐藤 由美子
2
,
小山 歌子
2
,
長沢 京子
2
,
川又 令枝
2
Saburo KUSHITANI
1
,
Ito YAMAZAKI
2
1巻保健所
2巻保健所保健婦室
pp.419-421
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207712
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はじめに
近年わが国の乳がんによる死亡は,生活様式の変化や社会環境の変化により年々増加している.新潟県では乳がんによる死亡は年間70〜80人でほぼ横ばいであるが,手術数は昭和47年には約260人,昭和58年には約300人,昭和60年には400人を越えて増加の一途をたどっている.乳がんは他のがんと違って大多数が増殖がゆっくりで,また体表にあるため自己検診により早期発見が可能という特色がある.
当保健所管内では昭和60年ごろまでは,一部の市町村で単発的に乳がんの健康教育を実施していた.しかし,専門医の確保が難しいことから,より積極的な早期発見のための自己検診法の指導や,乳房検診は行われていなかった.
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