連載 家族保健指導論・2
家族保健指導の試み—保健婦教育の中での家族健康管理実習の概要
金川 克子
1
1金沢大学医療技術短期大学部
pp.850-853
発行日 1978年12月10日
Published Date 1978/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206063
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I.はじめに
公衆衛生活動の中での保健婦活動のすすめ方は,対象集団の特性や健康水準を理解し,その集団に提供されている援助活動を把握しながら,働きかけを必要とする保健問題も的確につかみ,保健婦活動の対象としていくことであろう。そして対象のもつ特性や保健問題などにより,集団的に働きかけたり,個別に働きかけながら各々の援助活動の評価を行うと共に,公衆衛生活動全般にわたる評価にも関与している。
また一般に保健婦が公衆衛生活動の場で働きかける対象集団は,主として地域住民を対象にしたもの,児童・生徒などを対象にしたもの,勤労者を対象にしたものが多く,家族を働きかけの一単位として行っているものは比較的少ない。
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