特集 老人と保健婦活動
活動報告
地域における老人健康管理の諸問題とシステム化への試み
金沢 秀子
1,2
1現神奈川県茅ケ崎保健所
2元神奈川県藤沢保健所
pp.750-756
発行日 1978年11月10日
Published Date 1978/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206049
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
人口老齢化の現実を前に,老人おのおのがもつ健康問題は複雑・多様化してきており,断片的なアプローチでは十分な対応ができなくなってきている。サービスの高度化をはかるためには,社会資源の有効利用のための"システム化"が必要である。
1974年,WHO専門委員会も"老人サービスの計画と組織"に関する報告1)の中で,"かつて任意に未調整のままで老人サービスが発展してきたが,今や完全な老人ケアのシステムが必要であり,共働的,ダイナミックに活動するよう利用可能なすべての資源を組織する必要がある"と報告している。こうしたシステム化の方向をコミュニティ活動として強調もしている。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.