連載 活動の中から
F君とともに=その2
吉田 幸永
1
1京都府日吉町
pp.356-357
発行日 1978年5月10日
Published Date 1978/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205984
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1977年12月28日午後1時30分,向陽保健所に着いた。土居先生が私たちを待っていて下さった。すぐ診察室に入り,F君の脳波検査の準備をして下さる。これは土居先生が奉仕でやって下さっているんだなと思う。F君に催眠液を飲ませ検査の終わる時間をたしかめて京都市内へ,じん肺患者同盟日吉支部よりのお歳暮を配って帰って来ると6時前であった。
すっかり暗くなった向陽保健所診察室だけに灯がつぎ土居先生が待っていて下さった。「やはり症状がありますね,吉祥院病院のH先生を紹介しておきました」「どうもすみません。遅くなってしまいまして……」「いや,F君なかなか眠らずつい先終わったところです。F君らに会いましたか」「はい,会いました。車の中で待ってもらっています。どうもありがとうございました。」「国道気をつけてね」すっかり暮れた9号線を日吉へ。
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