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私をいらだたせた一日—保健所保健婦さんへ
山崎 摩耶
1
1中野総合病院保健部
pp.698-699
発行日 1977年11月10日
Published Date 1977/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205916
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うら盆も,終日雨にふりこめられた一日,教育研究会がひらかれた。集まったのは東京都内の保健婦。この種の研究会にしてはめずらしく外来講師は招かず,"保健婦の地域活動をどうすすめるか――訪問活動をめぐって"と題されたシンポジウムは,東京都の保健所,保健相談所,市役所に勤務する保健婦がシンポジストであった。
"ねたきり老人,身障,難病,公害病等々の濃厚な医療と看護を必要としながら,地域で生活していく人々がふえてくる中で,患者やその家族からの医療要求・福祉要求も多様化している。そのような地域の中で保健婦の地域活動はどのような展開が求められ,どのような方向へすすんでいけばよいのだろうか……"といった問題提起がなされ,現在の業務の中から――特に東京都の場合,都から区へと保健所の行政の移管後2年を経過して――の,各シンポジストの報告と討論が展開された。
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