発言席
保健婦さんへの要望
市川 房枝
1
1参議院
pp.513
発行日 1977年9月10日
Published Date 1977/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205890
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昭和5,6年頃かと記憶しているが,築地の聖ルカ病院で公衆衛生?を担当していた小栗(浅賀)将江さんが,私共の婦人参政権運動に参加された。それで,私は何度か病院へも行き,斎藤(平野)みどりさん,平井雅恵さん,まだ学生だった杉野(渡辺)さん等とも知り合い,女医の定方貞代さんにも紹介された。聖ルカ病院が単なる医療だけでなく,患者の慰安,自宅訪問,相談等の公衆衛生の面で活動していたこと,続いて京橋に保健館が設立されたこと等も知っている。これが保健婦の誕生した最初ではなかったかと思う。
最近の保健婦の方々の活動についてはよく知らないが,農村地帯,特に医者のいない僻地の町村役場の吏員として,地域住民の保健衛生,生活指導に奮闘されている方々がいられることを聞き,その努力に深く敬意を表している次第である。
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