特集 夜間の医師の当直
看護婦から当直医への要望
有馬 千代子
1
1武蔵野赤十字病院
pp.24-25
発行日 1967年7月1日
Published Date 1967/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203124
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夜のとばりが病室をつつむとき,就寝の準備を終えて消灯の時間が迫ってくる。今宵自分に託された患者の安静を祈りつつ,一部屋一部屋患者を見まわるとき,看護婦としての職責の重大さをひしひしと感ずる。
重症患者を受持って無事に次の勤務者に引きついだときの満足感,また何とか危機を脱することができた患者をみとるとき,看護の喜びを感じることができる。私たち看護婦が夜間の重い責任を支えてゆくのに当直医の協力は非常に大きいものがある。鋭い観察力をもって受持った患者を観察し,いざというときにはいつでも当直医がかけつけて適当な指示が行なわれる,こんなチームワークが常にとれていることが必要である。しかし残念ながらこのようなチームワークが常に保たれているとは限らない。その歯車がどこかでかみ合わないとき,それは患者にとって大変不幸なことになる。
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