特集 成人保健と保健婦活動=2
活動報告
腎疾患患者プロトコル作成の試み
松下 和子
1
,
杉本 かめの
1
,
門馬 かよ子
1
,
今井 洋子
1
,
ライケルト 三和子
1
,
中村 文
1
,
伏木 孝子
1
,
西山 悦子
1
1聖路加国際病院公衆衛生看護部
pp.457-467
発行日 1977年8月10日
Published Date 1977/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205879
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I.はじめに
1.プロトコルとは
プロトコルという言葉を辞書で引くと,"議定書"といった言葉が出てくる。合議による決めごとの経過を成文化したものといえよう。古くから医学の分野では"患者のプロトコル"といえば病歴をさし,新しく医療機関においてはティームの構成員がとり決めた決めごとのフォームの意味をもつようになっている。
そこで私達も"ティームでのとり決め"という意味でこれを用い,管理運営手順をはじめ,管理患者の病態分類基準,診断への手技,生活指導要項を盛りこんだものをプロトコルと解した。現在慢性疾患クリニックにおける腎疾患患者プロトコルを作成したので,慢性疾患クリニック運営の歴史にふれながら紹介しよう。
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