特集 地域精神衛生活動の一つの試み
ひとり暮らしの精神分裂病を病む老人の生活と保健婦の援助活動をめぐって
はじめに
外口 玉子
1
,
最上 キクヱ
2,3
,
石崎 米
2,4
1東京都精神医学総合研究所
2東京都小平保健所
3青梅保健所
4五日市保健所
pp.386-389
発行日 1977年7月10日
Published Date 1977/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205870
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はじめに
ここに60歳を迎えた婦人がひとり暮らしをしている。その人は周囲の人々との関係において生じてくるもろもろのことがらに直面しながらも,自分なりの精一杯の力を発揮して,それまで自分のきずいてきた生活を続けていこうとしている。
この婦人の他の人との関係のもち方やその生活ぶりが,近所の人々を通じて福祉事務所のケースーワーカーに問題としてもちこまれ,保健所の該当地区の担当保健婦に訪問依頼がされたのは今からおよそ3年半前のことであった。
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