連載 教育実践報告【新連載】
公衆衛生看護実習(健康管理論演習を含む)の取り組みについて(1)
行村 照子
1
,
三浦 澄子
1
,
落合 教子
1
1山口県立衛生看護学院保健婦科
pp.304-308
発行日 1977年5月10日
Published Date 1977/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205854
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はじめに
昭和46年,保健婦教育課程の改正により本学院でも,その主旨に基づき特に講義に関して新カリキュラムを編成した。しかし,実習面では種々の条件により従来通りの内容で実施した。――学院周囲の市で予備実習を,さらに,調査・衛生教育をもりこんだ夏期集中実習を僻地で,さらに又,県下の保健所・市町村で集中実習を実施した。――その結果,限られた時間内にねらいの異なる実習を地区を変えて行うため,講義と実習の関連性はうすれ,実習内容においても重複間隙を生じ,かつ指導者の格差もあり,教育方針は徹底しなかった。それらの問題点を改善するため,昭和48年度から講義と実習(演習を含む)を同時に実施する並行学習をとり入れた。学院付近の一保健所を実習保健所とし,実習と調査等の演習を同一地区で実施し講義との結びつきが容易になるよう試みた。そこで,その試みをここに報告し皆様の御批判をあおぎたい。
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