特集 実践交流から理論化へ—主体的保健婦活動論の組み立て 第8回自治体に働く保健婦のつどい集録
シンポジウム
地城医療と自治体
木下 安子
,
勝又 千鶴
,
前田 信雄
1
,
山崎
,
山岸
1国立公衆衛生院
pp.552-557
発行日 1976年8月10日
Published Date 1976/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205750
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保健,医療の全体的な再編成にむけて
司会 今回はシンポジウムのテーマとして"地域医療と自治体"という問題をとりあげました。保健所再編成の問題については,自治体のつどいで毎回とりあげ話しあいを続けてきましたが,最近,保健所統廃合だけの問題ではなく,日本全体の保健や医療について再編成していくという新たな方向が,国,医師会,日経連の方から示されています。このような方向が国民のためになるのかどうか疑問です。
自治労等でも今後の医療の方向について方針を出しているところでもあり,このような情勢の中で,ほんとうに住民の立場にたつ地域医療とは何なのか,私たちが現実にぶつかっている問題を出しあいながら考えていきたい。さまざまな日常の問題が,保健医療の大きな流れの中にどのように位置づけられているのかを学び,問題の根をみつめ,実態をみんなのものにしていき,自治体の中で保健医療をどのように充実させていったら良いのか考えていきたいと思います。
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