異常者のフォローを重点に

はじめに

　私の勤務する小鹿野町は，秩父市の北西約10km，荒川支流の赤平川左岸段丘を中心に発達した町で，面積約100km²，人口約13,000人，山ふところに抱かれた静かな町である。

　国保加入率は60.8％の農村地帯で，若い人はほとんど勤めに出ているため，中年すぎの人の労働過重が目だつ。国保の受診率は32.9％で県平均の37.7％より低くなっているが，これは交通の不便な地区では，受診したくてもついおっくうになり，診療を受けない人がいるためと思われる。