Medical Topics
サルコイドージス—サルコイド病
千葉 保之
1,2
,
細田 裕
3
1国鉄中央病院
2杏林大学
3国鉄中央保健管理所
pp.446-447
発行日 1973年6月10日
Published Date 1973/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205308
- 有料閲覧
- 文献概要
エジプトのミイラのなかにすでに結核がみられるというし,旧約聖書のレビ記のなかには"癩病予防法"ともいうべき詳しい教えがある。梅毒はコロンブスのアメリカ大陸発見のおみやげに世界中に配られたことはよく知られている。このように病気のなかには,ずいぶん古くから人間世界に住みついたものもあり,これから述べようとするサルコイドージス――サルコイド病――のように,発見以来100年余という新しい病気もあるわけである。この病気の最初の報告者はロンドンのハッチンソン博士で,先天性梅毒の三徴候とともに忘れられない人である。
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.