Recent Nursing
頭蓋内出血を伴った新生児の看護
中塚 ミチエ
1
1国立小児病院新生児病棟
pp.62-63
発行日 1972年9月10日
Published Date 1972/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205143
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女性が胎内に新しい生命の息吹を感じたとき,母親としての不安と期待に胸ふくらませ,分娩を迎えることだろう。やがて,出産し,胎内の新しい生命は個としての産声をあげる。新生児,未熟児病棟に勤務している私は,入院してくる種々の患児を看護しつつ,時析,非常に残念な症例に接することがある。胎内にいるときは,すくすくと成長し,胎内から外界に出る過程において損傷を受ける頭蓋内出血について述べてみたい。
頭蓋内出血は近年産科学の進歩とともに減ってきている。原因としては,外傷,機械的損傷と無酸素症による血管壁の抵抗の減弱である。外傷は未熟児より成熟児に多い。無酸素症は成熟児より未熟児に多い。
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