実態をさぐる
結核の動向
pp.68-69
発行日 1972年8月10日
Published Date 1972/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205126
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死の病として国民から恐れられていた結核は,今日,死因別死亡率第8位であり,一般にはほとんど問題視されなくなった。これは,住居・食生活の改善,予防対策の進展,治療法の進歩などにおうところが大きい。
しかし,年間20万人近くの新登録患者があり,1,600人近くの患者が死亡している現状は,結核が単に伝染病であるということ以上に,公衆衛生上問題にすべきことであると思われる。そこで,今回は,最近の結核患者の動向,結核医療に焦点を当ててみることにしよう。
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