資料 公衆衛生看護論1
公衆衛生看護論の基本的性格
内田 靖子
1
1国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.50-53
発行日 1972年4月10日
Published Date 1972/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205070
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はじめに
改正された保健婦教育課程が実施されて1年が経過し,本年3月新カリキュラムによる第1回の卒業生を社会に送り出した。各保健婦学校においては1回実施の経験を通して新カリキュラムを評価し,第2回の計画を進めておられることと思う。公示されてから実施までの期間が短く,各保健婦学校や現揚でも種々困難なことや,ご苦心も多かったことと推察している次第である。
最近2か所の保健婦学校を見学させていただく機会に恵まれ,多くの勉強をさせていただくことができた。と同時に,教育に従事されておられる先生方のご苦労を再確認した思いである。保健婦教育課程改善に関する研究会報告書の最後に,保健婦教育進展のための条件として,この教育課程の充実と進展のためには,現在の教育施設および実習施設を教育的配慮のもとに改善・整備すること,専任教員数の増強を図ることが提唱されているが,カリキュラムの効果的な運用を図るために,これらが早急に実現されるよう心から願っているものである。
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