特集 住民とともに歩む一つの姿勢
"14年目の訪問"をめぐって
自主的な取組を始める前に私たちを恐れさせたものは何か
pp.17-21
発行日 1972年4月10日
Published Date 1972/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205060
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阪大の丸山教授から,「13年前に問題の森永ミルクを飲んだ子供たちが,現在どうしているか知っているかね。」という問題提起を受けてから,すでに3年半が過ぎようとしているいま,ここでその足跡をふり返ってみた。
就職当初の昭和42年ごろ,保健所は,公衆衛生の第一線で住民の健康を守るために,全力を注ぐものと信じて疑わなかった。しかし,人手不足から,住民にしわ寄せをしたり,住民が希望する出張の健康相談が実施できない状況をみて,おかしいなと思いながらも,与えられた仕事をせいいっぱいやる毎日を過ごしていた。
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