活動報告
結核患者訪問指導の取組方
堤 幸子
1
,
西川 ハツヱ
1
,
山内 愛子
1
,
名柄 節子
1
,
角野 浩子
1
,
藤田 玲子
1
1広島県甘日市保健所
pp.712-716
発行日 1973年9月10日
Published Date 1973/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205364
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はじめに
近年,結核に代わって成人病が主要死因となり,国民衛生上大きな問題となっている。保健婦活動の方向も,結核から成人病へと移行しつつあるのが現状である。
しかしながら,急速な医学の進歩に伴って,結核死亡の激減,り患率の減少にもかかわらず,長期療養のケースも少なくない。われわれは,これまで,なぜ長期療養をしなければならなかったかをめぐって,訪問指導のあり方,必要性について検討してきたが,更に保健婦活動の方向づけをするために,長期療養者の実態を究明する必要があると考え,当保健所管内の登録患者総数1,844名のうち,10年以上の経過をもつ84名の要医療者について,1.医療の面,2.患者の療養状況,3.訪問指導からの面,4.適正医療をはばんだ問題点,などを登録カードおよび訪問記録から得たものをまとめたので,参考に供するとともに,皆さんの意見をいただきたい。
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