仕事と人生
2人目の子を産む
吉田 裕子
pp.9
発行日 1972年2月10日
Published Date 1972/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205027
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私は働くことが好きです。一生働ける限り働き続けたいと願っています。同時に夫と娘をとても愛しています。結婚前には,この二つはたいした矛盾もなく成り立つものと,非常に楽観的に考えていました。ところが,現実にはさまざまな障害や雑音のために,不安を感じたり,悩んだりすることもあります。
私の職場はいわゆる"総合貿易商社"で,外見的には近代的ではなやかにみえるらしいのですが,事務の機械化や合理化が進むテンポで労働条件が良くなっているわけではなく,むしろ逆で,若い婦人のなかにも健康を害してやめていく人も少なくありません。全般的に慢性残業があり,この職場で共働きするのはむずかしいと感じている人が圧倒的に多い現状ですから,次のような雑音(あえて"雑音"と私自身に言いきかせています)にぶつかるのは日常茶飯事です。
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