特集 学校保健と養護教諭の実態
わたしの一日
ある日の保健委員会
真子 たい
1
1現都立忠生高校・元立川市立第三中学校
pp.53-54
発行日 1971年11月10日
Published Date 1971/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204983
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6校時終了のチャイムが鳴った。"あっ,きょうは定例の保健委員会の日だった"とふと思い出した。生徒たちが自主的に活動ができるようになったこのごろでは,一日の仕事に追いまわされるとつい忘れてしまう自分の怠慢さを恥じながら,整理途中の安全会の仕事を片づけ3Aの教室へと急ぐ。教室には5,6人の保健委員の姿が見える。しかし全員が集まるまでにはいましばらく時間がかかるようだ。
まもなく委員長・書記がやってきた。さっそく出欠をとり始める。まだ集まっていないクラスが5組ほどある。「きょうの連絡係は何組だ」と委員長が大声を放つ。連絡係とは,集合に遅れているクラスを呼びに出かける役で,短い時間を有効に使うため開始時間を厳守しようということから,生徒が自主的に決めた係だった。たしかに連絡係ができてからは開始時間が守られるようになってきた。さっそく1年D組のMさんが飛び出していく。ほどなく全員が集まった。
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