特集 「委員会、このままでいいの?」—専門看護師にうまく機能するまでの経緯を聞きました
教育委員会
小野 悟
1
1公益社団法人岐阜病院
pp.241-245
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200475
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
学びに渇望した自分の経験から
院内教育に関して振り返ると、私が約15年前に看護学校を卒業して当院に入職した頃は、系統だった教育体制が整備されておらず、研修はトピックス的なものに限定されていました。そのため、日々の業務の中で先輩の患者への対応を見て、精神科看護師としての立ち居振る舞いを学ぶというのが自己成長の手段でした。
臨床におけるベテラン看護師の熟達したスキルは素晴らしいのですが、こちらは理屈抜きに“あの患者さんにはそうすればいいんだ”と真似ようとするため、要領はよくなるものの、その反面応用が利かないという危うさを自分でも感じていました。この頃から看護を勉強したい、理解を深めたいという渇望が沸々と湧いてきたことをよく覚えています。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.