この症例をどう診断する?・12
討議
梅田 博道
1
,
和田 敬
2
,
土屋 雅春
3
,
高橋 淳
4
,
市川 平三郎
5
,
田崎 義昭
6
1東京医歯大内科
2久留米大内科
3慶大内科
4日大内科
5国立がんセンター集検部
6東邦大内科
pp.1047-1051
発行日 1966年7月10日
Published Date 1966/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201403
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こんな病気のあることを心がけてほしい例
梅田 では例によつて田崎先生に少し症例を簡単に説明していただきましようか。補足するところを…
田崎 だいたいこの問題に出ているだけで本当は当てていただきたい病気という意味で出したのです。私の分担は神経系の病気ですけれども,主訴はまつたくお門違いの腹痛ということで出したのです。おなかが痛いんだけれども神経に関係のある病気ということで,よくみなさんに討議していただきたいということです。じつはこれは,私の病院にくる前に開業医のところに行つて,イレウスだということで,非常にいろいろと騒がれた患者なのです。私もなかなかそう簡単には診断がつかなかつたという病気です。ただこれは,日常臨床にたずさわつている人が,いつもこういう病気があるんだということを心がけておいてほしい神経疾患であるという意味で出した問題です。
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