第28回日本公衆衛生学会から
シンポジウム '70年代の公衆衛生(2)
辻 達彦
1
,
佐竹 繁雄
2
,
吉田 克己
3
,
金子 勇
4
,
井口 恒男
5
,
山田 信也
6
,
西岡 昭夫
7
,
岡田 博
6
,
島 正吾
8
1群馬大学医学部
2和歌山県衛生部
3三重県立大学医学部
4千葉大学医学部農山村医学研究施設
5郡上保健所
6名古屋大学医学部
7三島北高等学校
8名古屋大学医学部
pp.53-69
発行日 1971年2月10日
Published Date 1971/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204859
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4.保健所のあり方への批判
吉田 時間もあまりございませんので,ごく簡単に述べさせていただきたいと思います。
みなさん方ご承知のように,1960年代の10年間は,日本では公害問題がひじょうにたくさんあちこちで出てきて,大きな問題になった10年でありました。いわゆる四大公害問題といわれるものも,この10年の間に起き,それが今日に至っています。この公害問題といいますのは,これは前の何人かの演者のかたが申されましたように,この10年間における日本の高度経済成長を,いわばさかさまにした問題である,といえると思います。
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