特集 住民に学ぶ
住民レポート
病院は牢獄である—精神分裂病患者の立場から
園田 よし
1
1精神分裂病患者家族会
pp.15-19
発行日 1970年10月10日
Published Date 1970/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204767
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必要な保健婦の正助
昨年,私の姪が初産で妊娠中毒症になった時,地域の保健婦さんが二度も家庭訪問に来られ,分らない事を指導していただいて大変助かった。
私共の「東京あけぼの会」は精神障害者の在宅治療を中心にしている家族会なので,どうしても保健婦の援助が必要なのだが,保健婦にお世話になった人は,少しはあるにしても極くまれである。患者が悪くなると,近親者のいうことをきかなくなるし,その上,医師の往診が簡単に期待できないとすれば,第三者の専門家である保健婦の役割は大きいものになってくる。それは家族会でもいつも話題になっている。
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