声
一本化問題の根にあるものを読んで
砂田 恵子
1
1広島県湯来町役場
pp.71
発行日 1970年3月10日
Published Date 1970/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204634
- 有料閲覧
- 文献概要
私は今年で3年目。国保保健婦になぜなったかといいますと,たまたま保健婦実習場所が今の仕事をしています湯来町を含む二十日市保健所管内だったのです。そのため自分の生まれた故郷を知ることはなぜかなつかしくもありまた調べて分析してみますと,何かしらやりがいのあるところと思いました。そして2年間ぐらい頑張ってみようと決心してはいったわけですが,初めの1年は地区の状態を知ることに,そして2年目は地区の住民の要求に対して何をすべきかまたそれを進めていくにはどうしたらよいのかといろいろ考えている間に2年もすぎ3年目となりました。
しかしこの3年は一応何をすべきか計画は立ちましたが,いつも頭の中にあることは,やめる場合どのような評価をして,いや整理をしておかなくてはいけないか,一体今まで毎日に追われている感じだったが何をしてきたのだろうかと,こんなことが頭の中をかけめぐり,実際はあとを引き受けてくれる人がいないかとそればかり。その上,私生活の面では適齢期ともなりいろいろと将来について迷わされるのである。こんな時一本化がうらやましくなります。たとえ国保連合会の保健婦だけでもいい,一本化されないかと,待遇が悪いのは仕方ないと思います。そんなことよりももう少し仕事を合理化して疾病の予防に重点を置くべきだと思います。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.