特集 身分の一本化
対談
一本化問題の根にあるもの
崎川 サン子
1
,
大坂 多恵子
2
1日本看護協会保健婦会
2厚生省医療課
pp.12-20
発行日 1969年5月10日
Published Date 1969/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204421
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一本化問題の今日的意味は
崎川 保健婦の身分の一本化という問題は,数10年来の会員の願望だったわけです。毎年毎年総会で,保健婦の身分を一本化してくれという問題が出てくるんですが,これはなかなかむずかしい問題で一朝一夕においてこの一本化といっても,いろいろな要素がありますので,すぐには皆さん会員の要望どおりにはいかないで,いろいろ研究に研究を重ねてきました。なぜ保健婦を一本化にしたいのかということを分析してみますと,まず,市町村に職場を持つ保健婦というのは,身分が安定していないということですね。
もう1つは,市町村と保健所との保健婦活動は,いずれも公的なものであるにもかかわらず,保健婦の処遇が不均衡であると。同じ資格を持ちながら待遇に非常にアンバランスがあるということもあるわけです。
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