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夏の研修旅行記
尼崎 邦子
1
1宮城県鳴瀬町役場
pp.54-56
発行日 1969年12月10日
Published Date 1969/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204552
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「群馬で交流会をしますからぜひいらしてください……」という手紙が西本保健婦さんから来たのは5月の終わりのことでした。昨年の夏,群馬からやって来た精神衛生研究グループの医師,保健婦と海辺で交流会をもったとき,来年は群馬に行こう,と話し合ったことがいよいよ具体的になったのです。そして7月5日,伊香保温泉に宮城から19人,群馬から100人以上の保健婦,生活臨床を研究している医師数名が集まって交流会がもたれました。会は事例研究に始まり,「生活臨床の虎の巻を伝授する会」などの4つの分科会に分かれた夜の自由集会,翌日は東京の土曜会の会員から「看護界の動向」について話があるなど非常に密度の濃いものでした。
参加した誰もが頭の中をいっぱいにして帰ってきたのですが,なかなか集まる機会がなく夏も過ぎ,秋風の立つころ,本誌から「研修旅行記」を書いて欲しいという依頼があり,それを機会に飽和状態の胸の中を吐き出し合おうとF保健婦の家に集まりました。梨をかじりながら,感想や疑問や,展望を夜の更けるのも忘れて語り合いました。
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