第26回日本公衆衛生学会から シンポジウム
農村の変貌と農民の健康破壊
渡辺 好枝
,
板野 猛虎
1
,
山岡 亮一
2
,
柳沢 文徳
3
,
大平 昌彦
4
,
松本 きよ
5
,
軽尾 昌子
6
,
松島 松翠
7
,
野村 茂
8
1岡山県勝山保健所
2京都大学経済学部
3東京医科歯科大学
4岡山大学医学部
5園部町農協婦人部
6京都府農蚕茶業課
7長野県佐久総合病院
8熊本大学医学部
pp.60-79
発行日 1969年10月10日
Published Date 1969/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204518
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●国保保健婦の立場から
保健婦の存在価値
司会 私どもはこ托から農村の問題について考えるわけですが,一般的に申しまして,経済の発展に比べて国民の生活環境施設や,社会福祉の水準が低いことが日本の特色のように思います。そしてこれらの現象が近年ことに激しくなっており,特に昭和30年代の後半におきまして,いわゆる経済高度成長によりそれは拍車をかけられています。私どもの周囲にはいわば健康に対する危険性が一ぱいであるというような状況ではないかと考えます。これは都会地はもちろん,これから問題にしようとしている,農村においてもまたしかりです。農村は,あるいは山村・漁村もこめまして,どんどんと変わりつつある。そしてそれはどのような影響を私どもの生活,健康に与えておるかというようなことをこれから問題にしたいと思います。
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