特別掲載
アンケート方式による神経疾患患者の調査について
立沢 寧
1
,
木村 邦彦
1
,
宮川 洋輔
1
,
梅里 継時
1
,
渡辺 容
1
,
高橋 日和
1
,
掛井 和夫
1
,
益頭 尚道
1
,
山田 鉄三郎
1
,
越智 功
2
,
三宅 詢
3
,
山崎 すずゑ
,
大石 好子
,
鈴木 ゆきゑ
1浜松赤十字病院内科
2浜松赤十字病院脳外科
3浜松赤十字病院整形外科
pp.54-59
発行日 1969年10月10日
Published Date 1969/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204517
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わが国の医療の向上と普及はめざましいものがありますが,まだ重要な問題も数多く残されております。
たとえば,わが国の死因の第1位は脳卒中で,厚生省の発表した人口動態統計によれば,日本人の実に25%,4人に1人が脳卒中で死亡しております。しかるに,脳卒中に罹患した患者の実数は把握されておりません。なるほど,調査はいくつか行なわれております。図1の調査方法の項にみるとおりに,たとえば国民健康調査より有病率,罹患率が出されておりますが,この調査は,わが国の総人口のなかから無作為抽出した10万人に対して一定期間に,医療には素人の調査員が調査した結果であるために,信頼性が低く,また無作為抽出した対象であるため,年次変化の比較もできませんし,また,地域特殊性を検討する資料にもなりません。
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