特集 3歳児健診の再検討
話しあい
城東保健所における心理判定の一方式
菊地 頌子
1
1東京都城東保健所
pp.27-30
発行日 1969年8月10日
Published Date 1969/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204481
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
巨大化した都市のなかで急増する人口に応じきれなくなった保健所は,大きな問題をかかえすぎ,どうにも動きがとれぬ状態になっています。
東京都1,100万の人口に保健所の数は66カ所,都心部の保健所を除けば1保健所の管轄する人口は20万から30数万に達し,ある保健所では,やらなければならないクリニックや集団検診におわれ,保健婦の家庭訪問時間は月20時間〜30時間程度になっています。また,やらなければならない検診も,対象数があまりにも多すぎて,検診の目的など忘れられてしまったといってよいほどに,内容が低下しています。検診のなかでも特に問題なのは,乳児検診と3歳児健診ですが,3歳児健診について,私の保健所での経験を少し述べてみたいと思います。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.