保健婦さんへ 期待と提言
マスコミと保健婦活動
福田 邦三
1
1東京大学
pp.9
発行日 1969年1月10日
Published Date 1969/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204355
- 有料閲覧
- 文献概要
マスコミに現われる保健関係の話は,いろいろな形をとっている。これらは,それぞれの意味で参考になるので,私は新聞記事や,保存に都合のわるい雑誌の記事などは,切り抜いて保存している。普通のスクラップブックは,かさばり過ぎるので,模造紙に貼りつけて,安いファイルに次々に綴じておく。ルーズリーフ式で。
参考になるという意味はいろいろあるが,第1に民衆のニード(要支援事情)を述べているという点で重要である。たとえば大気汚染の結果,喘息に悩む住民のことがテレビに取り上げられているときには,そのような被害者の家庭から,いわゆる健康相談,つまり保健生活の指導を求められた場合に,自分だったら,どれだけのことを考えて,面接応対をするか--というようなことが胸に浮ぶ。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.